かきたねキッチンのデザイン戦略


先日、手土産を持っていく機会があり、少し悩んで高島屋に入っている「かきたねキッチン」に決めた。以前、ここの商品をもらった事があり、印象的だったので。アラレの「柿の種」を売っている店。海鮮風塩だれとか、てりやきマヨネーズとか、贅沢チーズなど従来のあられより洋風に近い味付けのものが色々あり、大きめのアラレに味がよく付いていて、おいしい。

そして、この店は商品のデザインと売り方に力を入れていて、それが成功しているのかなと思う。特に目を引くのが、量り売りの筒。カップに、好きな味を3種類までブレンドして入れられる。
そして、贈答用には立方体のパッケージに入ったタイプ。味ごとに箱の色が違って、立方体を3個6個、9個と自由に組み合わせてセットに出来る。このパッケージデザインが、カラフルで、もらった方は楽しい。
これが、地味な普通の袋に入っていたら、この店はこんな人気が出なかっただろうと思う。柿の種という、地味な印象のお菓子のイメージを、販売の仕方とデザインで上手く変えている。
元会社はとよす株式会社という大阪の老舗のあられ屋で、「かきたねキッチン」以外にもかわいらいいイメージの「十火」という米菓子のラインがあったり、売り方やターゲットをしっかり持ってデザインが考えられているなぁ、と感じました。

かさこ塾のロゴコンペに応募しました

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私がブログを始めるキッカケになった、セルフブランディング術を学ぶ、かさこ塾。そのかさこさんが、塾のロゴを募集していたので応募してみることに。
まず、かさこ塾のイメージ……塾というか、かさこさんのブログのイメージが黒なのでやっぱりカラーは黒な感じ。ロゴには、ロゴマークとロゴタイプ※があるんですが、ロゴマークのイメージがあまり湧かなかった。色々な職業の、様々な表現をしている方がいるので。塾=エンブレムでもいいけどなんか違うなーと。なんか、どの色にも染まらない、形にはまらない感じなんですよね。

なので、今回はロゴタイプの方で考えてみる。「かさこ塾」という文字で表現しようかなと。形のイメージは、柔らかいよりも硬い感じ。骨太、でも固いんじゃなく自由でのびのびしたイメージ。後は黒一色だと地味だったので部分的にカラーを入れる。遊び心、のような表現。
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イメージはほぼ固まったので、後は形を追求していく。ちょっと直しては引いて見て…を繰り返す。正解がないので、この作業はほんと難しい。最終的に、枠をはみ出すように「塾」の字をデフォルメしたらしっくりきました。
作品はブログで取り上げてもらえるという特典があったので、それだけでも嬉しかったのですが、結果優秀賞の4作品の内の一つに選ばれました!とても嬉しい。

かさこさんの記事はこちら

※1ロゴマークは、花王のマークでいうとあのお月様です。※2ロゴタイプは、ソニーのロゴのように文字自体がロゴになっているもの。2つを組み合わせるパターンも多い。

人によってデザインの正解は違うけれど

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デザインに正解はない。けれど、デザイナーは日々それを探す仕事である。どうやって探すのか?そもそも正解ってなんだろう。
デザイナーはまずクライアントにとっての正解は何か、を考える。その会社の方針は?カラーは?こんな感じかな、と出たアイデアを客観的に見る。この色を、写真を使ったら一般的にこうイメージされるだろうな…。と。そうやって制作したものを渡す、けれど。

クラ「そっちの方向じゃないんだよね。あっちなんだよね。」
デザ「そっち!?」

双方にズレが生じる。これは、クライアントの主観が入っている場合が多い気がする。デザイナーは、多面的に物事を見る。主観も入るだろうけどそれは経験から来るものだったりする。クライアントが「ここの文字黄色がいい」と言う時は「それが好き」「なんとなく見栄えがいいから」だとすると、デザイナーの「この文字黄色がいい」は他の色との相性、全体で見てここがどのくらい目立つのがいいのか、だったりする。結果、ズレが起こる。

大抵の仕事は事前に打ち合わせをするので、そこまでの相違はないけど、細かい部分にはよく起こること。これが正解!と相手が思っている以上、確かにそれは正解でもある。あきらかにそうしない方がいい、という場合以外は(うーん…)と思いながらもなるべくよい方向に直す。お互いの相違を埋めていくような仕事なのかも。と思う。

イラスト脳と文章脳

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先週、ブログの記事の代りにイラストを描いていた。なんとなく思いつき、シリーズみたいに描きたくなったので。イラストを描くときと文章を書くときでは、やっぱり脳の使い方が違うように思える。文章をしばらく書かないと書けなくなるというけれど、それは文章に書くという前提でものを見なくなるからかも、と思った。
実際、一週間ほど書かなかった間書くことが思いつかなかったし、久しぶりに書いた時には今いち感覚がわからなかった。その代わり、何かを見てイラストを発想する方にシフトしていた気がする。こういう絵にしたい、というアイデアは日々の生活で出てきた。

いつもブログに付けている絵は、文章で発想してから描くので、それともまた違う感覚で描いていた。それもまた楽しかったのでイラストメインもやろうかな、と思う。けど文章も書いていかないとイラストより経験が少ない分、忘れるスピードが早い気がする。