基本、人は得意な事や好きな事をやるべきだし敢えて好きじゃないものに手を出すことはない。と考えているけれど、「苦手なもの」と「嫌いなもの」は違うんじゃないかと思う。そして、苦手なものに敢えて挑戦するのも必要なのかも、と思ったのが、TEDのデビット・ケリーのスピーチでの「蛇を触れ」という言葉だ。
デビット・ケリーは、ボーイング社やアップル社に在籍したプロダクトデザイナー。スピーチ自体のテーマは、「想像力に自信を持つ方法」で、クリエイティブは全ての分野で誰でも発揮されるものだ、というもの。
スピーチに出てきたのは、創造性を使って苦手な蛇を克服していき、最後は触れるまでになるというものだ。最初はガラス越しで見る練習、次はガラスを外し、という風に段階を踏んで一歩ずつ進むと、最後には蛇が苦手な人でも触ることができるらしい。印象的だったのは、苦手なものを克服する事により、その他の事にもよい影響を与えたということ。
私は虫が苦手なんですが、確かにそれは他の物事にも影響している。虫が苦手だとアウトドアも行きたくない。田舎の一軒家に一人で暮らせない。野菜作りにはちょっと興味あるけど、虫が出るからできない。一つの物事は色んな事に連鎖している。
虫が嫌い、というのを克服できれば、出来ることが増える。可能性は広がる。
そして、現在控えているのが一人で海外旅行、そして新しい職場への就職。でも、一人で海外に行き必死にコミュニケーションをとったりトラブルに遭ったり(遇いたくないけど)する事で、新しい職場で働くということに、何かしら影響が出るかもしれない。「嫌!」じゃなければ、敢えて「苦手」な事に挑戦するのも必要なのかも。「Touch a snake!」