かきたねキッチンのデザイン戦略


先日、手土産を持っていく機会があり、少し悩んで高島屋に入っている「かきたねキッチン」に決めた。以前、ここの商品をもらった事があり、印象的だったので。アラレの「柿の種」を売っている店。海鮮風塩だれとか、てりやきマヨネーズとか、贅沢チーズなど従来のあられより洋風に近い味付けのものが色々あり、大きめのアラレに味がよく付いていて、おいしい。

そして、この店は商品のデザインと売り方に力を入れていて、それが成功しているのかなと思う。特に目を引くのが、量り売りの筒。カップに、好きな味を3種類までブレンドして入れられる。
そして、贈答用には立方体のパッケージに入ったタイプ。味ごとに箱の色が違って、立方体を3個6個、9個と自由に組み合わせてセットに出来る。このパッケージデザインが、カラフルで、もらった方は楽しい。
これが、地味な普通の袋に入っていたら、この店はこんな人気が出なかっただろうと思う。柿の種という、地味な印象のお菓子のイメージを、販売の仕方とデザインで上手く変えている。
元会社はとよす株式会社という大阪の老舗のあられ屋で、「かきたねキッチン」以外にもかわいらいいイメージの「十火」という米菓子のラインがあったり、売り方やターゲットをしっかり持ってデザインが考えられているなぁ、と感じました。

投稿者:

Rie

音楽好きのデザイナー、イラストレーター