コンセプトのある本屋

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9月にリニューアルした、名古屋パルコの本屋LIBROにようやく行ってきた。名前がcarlova(カルロバ)360となっており、思った以上に変わっていた。売り場が半分くらいの大きさになり、カフェが併設され、雑貨等も置かれている。東京ではだいぶ前からあるカフェで本が読める店も、名古屋では珍しい。
一番今までと違う、と思ったのは本のジャンル分け。NEWS、Creative、Comfort、Care、Skill、Independent、Community、Social、Earth、Travelという10種類に分けられている。「生活クリエイター」の為の素材やアイデアを探す、というのがコンセプトらしい。本の内容で分けるのではなく、書店のコンセプトに合わせて本を選んでいる。

ネットや電子書籍の普及で、本屋はもう行く必要がない場所となりつつある中、色々工夫しているんだなと思う。ラシックや金山駅に入っている「 ザ・リブレット」という本屋も半分くらい雑貨のスペースを儲けている。本というのは、新刊や雑誌以外そう変化がない分、雑貨を入れ替えることで、新鮮味が出る。
ただ、その分本の売り場スペースは狭くなる。LIBROにしても、店時代が小さくなった上にカフェ等ができたので、本の数は以前の1/3以下くらいになった気がする。

こういう、雑貨やカフェ併設の本屋は、買いたい本があって買いに行く本屋ではもうないんだな。買いたい本が決まっていれば、ネットで買える。専門書はジュンク堂や丸善に行けばあるし。ふらりと行って、セレクトされた本に出会う。本屋といっても、店によってかなりコンセプトが変わっているんだなー。本屋に限らず、店舗はただものを売るというだけでなく、変化していくんだろう。それは、ちょっと楽しみだ。

投稿者:

Rie

音楽好きのデザイナー、イラストレーター