飛行機の中で見た映画ですが、すごく印象的でした。世代的にレオナルド・ディカプリオの映画は結構観ている気がする。何というか、どんな役でも清潔感を失わないというか…しかし、この映画では清潔感というものには無縁だった。けど、一線は越えないやっぱり爽やかさがあるんだな。
と、レオの話は置いておいても、この映画、ほぼあらすじも知らず(どっかに置いて行かれるってことだけCMで見てた)観だしたが、右も左もわからない気持ちだった。
これほど、「観た事ない」映画ってあったっけ、という程。まず、アメリカ開拓時代の山の中、それも真冬という想像すらつかない世界。ディカプリオの立場、開拓者でありながらネイティブアメリカンの息子がいるという、どちらの側にも属さないような立ち位置。
というか、その辺の設定一切知らず観たので余計にここどこ?何が起きてるのー?となりながらも非常に、グロテクスなぐらいリアルに作り込まれた世界に引き込まれた。
ほんとに、怪我が痛そうだし暗闇からの敵の襲撃におびえるし死んだ動物の血が暖かそうだし。リアルすぎて、映画館の大スクリーンで観たら怖かったかも。
ストーリーも、最後までどうなるのか全く予想がつかない、というか主人公のヒュー・グラスがこの一瞬を生き延びられるのかずっとハラハラしていた。
先入観や好みなしで映画を観るの刺激があってありだな。