見た目が整っている=伝わるデザインではない

毎日、出勤時に地下鉄に乗っていて、貼ってある広告を眺めています。そうすると、ふと細かい部分に目がいくことがある。文字の組み方など、ここは敢えてやっているのか、たまたまなのか等気になったり。そこで、気が付いた事を書いておきます。

例えば、大きいタイトルがあって、その下に細かい分類名が入っている文字組。①のパターンは、「取り扱い商品一覧」の下の冷蔵庫…からの文字が「取り扱い商品一覧」よりはみ出ています。そして、長さも違う。
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②のパターン。「取り扱い商品一覧」のタイトルの長さに、その下の文字の幅も合わせてあります。(文字サイズは同じ)一見、長さが揃っている方がきれいに見えます。が、文字の内容が頭に入ってくるのは①だと思います。②は文字がかたまりのように見えてしまう。
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デザインをする時、幅や隅を揃えていくことは当たり前にするんですが、敢えて揃えないことで、統一感は減るけど内容は入ってきやすくなる、という事があるのでは…と思いました。特に、チラシや車内広告は、内容を伝えられてナンボ。そういうプロが使っている敢えてのテクニックを、もっと知りたい。

投稿者:

Rie

音楽好きのデザイナー、イラストレーター