映画「レヴェナント」感想、見たことないリアルな世界

160621

飛行機の中で見た映画ですが、すごく印象的でした。世代的にレオナルド・ディカプリオの映画は結構観ている気がする。何というか、どんな役でも清潔感を失わないというか…しかし、この映画では清潔感というものには無縁だった。けど、一線は越えないやっぱり爽やかさがあるんだな。
と、レオの話は置いておいても、この映画、ほぼあらすじも知らず(どっかに置いて行かれるってことだけCMで見てた)観だしたが、右も左もわからない気持ちだった。
これほど、「観た事ない」映画ってあったっけ、という程。まず、アメリカ開拓時代の山の中、それも真冬という想像すらつかない世界。ディカプリオの立場、開拓者でありながらネイティブアメリカンの息子がいるという、どちらの側にも属さないような立ち位置。
というか、その辺の設定一切知らず観たので余計にここどこ?何が起きてるのー?となりながらも非常に、グロテクスなぐらいリアルに作り込まれた世界に引き込まれた。
ほんとに、怪我が痛そうだし暗闇からの敵の襲撃におびえるし死んだ動物の血が暖かそうだし。リアルすぎて、映画館の大スクリーンで観たら怖かったかも。
ストーリーも、最後までどうなるのか全く予想がつかない、というか主人公のヒュー・グラスがこの一瞬を生き延びられるのかずっとハラハラしていた。
先入観や好みなしで映画を観るの刺激があってありだな。

マイインターン、楽しく生きるのに必要なもの

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アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが主演の映画。アン・ハサウェイが演じる若き社長、ジュールズの会社にシニア枠で入社したのが、ロバート・デ・ニーロ演じるベン、70歳。定年退職してからブランクもある。電話帳の制作という前職に全く関係ない、アパレルのネット販売という仕事。社員よりずっと年上なのに一番下っ端。そんな、尻ごみするような環境でジュールズに邪見にされながら、へこたれない。
彼からは、仕事が好きだ。その中での人と関わりが大好きだ。という気持ちがすごく伝わってくる。

そして、新しいことを恐れない。知らないものに常に興味を持っている。一番大きいと思ったのが、失敗を恐れていないってこと。人に対しても、仕事に対しても失敗しても、ちょっと落ち込んでも次があるさと自分を持ち直せる。
年齢を重ねるって得るものも多いだろうけど、逆に失うものも多いイメージがある。
経験から来る怖さ、躊躇もその一つだ。でも、次なにが起こるかなんて年を取ったからといってわかるわけない。未知のものに、恐れずに進んで行けたらな。

ディズニー・ショートフィルム・コレクションから、夜想曲


先日、甥っ子たちが実家に来てたので帰りがてらDVDを借りて帰った。迷いつつ、自分もちょっと観たかったアナと雪の女王の短編が入っている、「ディズニー・ショートフィルム・コレクション」を借りた。
子どもが観ても喜ぶものもあったけど、このDVDは大人が楽しめるものかも。と観ていて思った。特に、音楽を元にそれに合わせて映像を作ったシリーズが興味深かった。タンゴを使ったちょっとブラックな猫の話「ロレンゾ」と、ボロディンの曲を使った「マッチ売りの少女」。話の始めに製作者の説明が入る(オフにもできる)のがおもしろい。ロレンゾでは、タンゴの曲を何百曲も聞き、結局一番最初に聞いた曲になったらしい。後は、マッチ売りの少女の映像と音楽のきれいさ。最後ちょっと泣いた…。
マッチ売りの少女に使われていた曲が気になり、調べてみるとロシアの作曲家兼化学者、ボロディンの弦楽四重奏曲第二番ニ長調、夜想曲と判明。すごく心穏やかになるでもせつない感じの曲。名前は聞いたことなかったけど、彼が作曲した「ダッタン人の踊り」という曲は有名なので知っていました。

『弦楽四重奏曲第2番』より 夜想曲
ボロディン弦楽四重奏団
クラシック
¥200

短編集なので新たな表現や試みに意欲的に挑戦していて、そこがおもしろかった。ディズニーってやっぱりすごいな…と改めて。

伏見ミリオン座へシャーロックを観に行く

ものすごく久しぶりに、伏見ミリオン座へ映画を観に行く。最後に行ったのは10年くらい前、2005年にこの映画館ができたので、ちょうどその頃ですね。学生の頃は、マイナーな映画が好きだったので、ヘラルドシネマとか名演小劇場とかよく行っていました。最近は映画自体、どうしても観たい!というのがないとなかなか行かなくなってしまった。

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観に来たのは映画版「シャーロック」このドラマがとてもおもしろくて好き。

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土曜日朝一番の回に来たので、映画館が開くまでしばし並ぶ。

チケットを受付で買ってから、そのまま中に入る仕組み。買う時以外、チケットを見せる必要はないです。が、買う時しか何階の何番でやっているか聞かないので、一瞬どこでやってるかわからなくなる。(間違えて入ってしまってた人もいた)座席指定もないので、席を決めてからカフェやトイレに行くといいかも。

映画版シャーロック、ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、この映画の設定を考えだすと、なんか脳がぐわん、となりそうです。映像的には、元々ドラマの映像のクォリティが高いので、映画になってすごく画面がきれい、とかはあまり感じなかった。ドラマと映画の境目があまりないというか。でも、来ている人もみんな(多分)ドラマファンなので、ドラマを観てるとクスッと気が付く場面も多くて、みんな結構笑ってました。楽しかった。こういうのも、映画館で観る良さですね。

ドラマと合わせて、何回見ても新しいことに気が付いて(すごく細かくネタが散りばめられている)スタッフも作品をすごく愛している、と伝わって来た映画でした。
後、自分が10年くらい行ってなかった間も映画好きな人が通っているからこういう小規模な映画館が続いているんだなーとしみじみ感じました。

ドラマ「パスタ」、自分を信じて責任を持つ

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韓国ドラマ、結構観ます。ちょっと前の作品ですが、「パスタ」というドラマを観ていますがおもしろい。
恋愛物ではあるんですが、主人公の女性と仕事に軸が置かれていて、丁寧に描かれています。
新米コックである主人公に、上司であるシェフが言う言葉が印象的でした。

スタッフ内でのコンテストがあり、勝った人の料理が採用されるという事で、各々工夫をした自分なりの料理を出します。
主人公の出した料理は、外部から来たカリスマ女性料理人と1位を競うところまでいくも、敗れてしまう。
その理由をジャッジをしたシェフに問うと、こんな答えが返ってきます。
「お前の料理は片思いだ。好かれ認められようという確信と自信が足りない。片思いばかりせず、真正面から誘ってみろ。」

自分の作品は、自分の分身のようで否定されるとショックだ。なので、無意識に予防線を張って傷つかないようにどこか調節しているのかもしれない。ダメだった時言い訳ができるように…。自分の出すものを自分が一番信じてあげる、それは全部責任を持つことでもある。
仕事だけでなく、人間関係においてもこれが自分だ!と恐れずに出せていけたらまた違った世界が見えてくるのかもしれない。